【my インナーチャイルド story🌟】

えーん!えーん!
えーん!えーん!

心の奥底から、泣き声が聞こえてくる。
その声は、喉から搾り出すような悲痛な叫びにも似ている。

目を瞑って、その泣き声のするところへいく。

真っ暗闇の中に、1人で両拳を握り締め、立ち尽くしている女の子がいる。

泣いているのに、歯を食いしばり、その場所から一歩たりとも動こうとしない。

歯を食いしばっているのに、何故、泣き声が聞こえるの?

ああ。心の中が嵐のように泣き叫んでいるんだ。その声が私に聞こえてたんだね。

「どうしたの?」

声をかける。

くくぅー。唇を噛み締めて、
鼻水まで流しながら、泣いているのに、簡単にその子は、喋らない。

もう一回、声をかける。

「どうして泣いてるの?」

「・・・。

お母さんが来ない。。」

私「そうなんだ。お母さんは何処へ行ったの?」

女の子「わからない。
でも、でも、ここにいなさいって言ったの。
だから、ずっと待ってるの。
ずっとずっと待ってるの。
だけど、お母さんは、戻ってこないの」

私「そうなんだ。。。」

置いていかれたのかな。。私は思う。

その子は、私のお腹に必死にくっついている。
ここから絶対離れてはいけないって思ってる。

その気持ちだけは、私の中に流れ込んでくる。

暫く、その女の子に寄り添うように意識を合わせる。

ああ。
この子は、ここを守ろうとしてるんだ。
そうしないとお母さんが壊れちゃうって思ってる。
独りぼっちで泣きたいのに、泣けなくて、歯を食いしばりながら、立ち尽くしてるんだ。
約束したから。ここにいてねって言われたから。

私の中に突然、気づきが訪れる。

お母さんは、かつての私。

自分を自分で守らないといけないと思っていた、かつての私。

世界は危険だと思っていて、人間関係に傷ついて、周りは信用ならないって思っていた。

私は、私を守る為に、この子をここに置いてきぼりにして、この場所を守らせた。

だから、この女の子は健気にも、それから何十年もの間、ここに佇んで、歯を食いしばりながら、かつての私との約束を守ってる。

泣きながら、独りぼっちに耐えながら。

そして、恐いものがあっても必死にここから離れない。

私の中の、とあるインナーチャイルドの姿だ。

私は、愕然とする。

いつかの私の強烈な体験が感じた感情。
その感情から決めた信念が、私の中の一部を切り離し、ここに女の子を置き去りにしている。

ああ。
ごめんね。ごめん。。。
ここにあなたを置いてきぼりにしたのは私だよ。

ずっと、ずっと、ここで私を守ってくれてて、
本当にありがとう。

迎えにきたよ。
一緒に帰ろう。

女の子は、目に涙を浮かべていたけれど、それが頬をつたい、ボロボロと泣き出した。

わーん!!
やっと喉から声が出た。

大声で泣き出す女の子。

私は力一杯抱きしめて、ごめん、ごめん、と何度も謝る。

そして、私もとても苦しかった事をその子に話して聞かせた。

ここにずっといて、私を守ってくれていて、本当にありがとうね。

お陰で元気になったよ。
一緒に行こう。帰ろう。

すると、こっくり頷いて、女の子は、今の私と合体した。

私のインナーチャイルドが統合された瞬間。

これは、私、木村璃彩の実際の話。
何十年も放っておいた、女の子を見つけて迎えにいけた時のお話です。

今の上手くいかない現実は、かつての自分自身が作った信念から出来上がっている。

それを見つけ出して優しく溶かして、今の自分に融合する。

インナーチャイルドは、私達のうちなる源泉。
生きる力を湧き立たせるパワーそのものです。

どの子も本当に親思い。
言われた通りに、任務を遂行する。

親とは、今のあなた自身。

そして、どの人の中にもきっといる、忘れ去ってしまった、自分のパワーの源泉の一部。

インナーチャイルド。

インナーチャイルドを癒す事は、自分のパワーを取り戻す事でもあります。

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP